インド旅行最終編は、ヒンズー教の聖地「ヴァラナシ」(ワーラーナシー・バラナシ)の観光の様子をお届けします。

ヴァラナシ空港からホテルまで

アグラからヴァラナシまで悪夢の移動を終えて、ヴァラナシ空港に無事到着しました。空港の外には大量の人が待っており、客引きが次々と声をかけてきます。ヴァラナシ空港から市内へは、電車などはなく、基本的にタクシーかUberのみになります。最初は運賃が事前に決まるUberで行こうと思いましたが、アプリ上でマッチングするも車が来ない、連絡がつかないといった感じで使い物にならず、結局タクシーを使って市内に向かいました。十数人のタクシー運転手を集めて、交渉の結果、他のインド人旅行者と同乗する形で2人で500ルピーで市内のホテルに向かいました。

今回は、「Ramada Plaza by Wyndham JHV Varanasi」という5つ星のホテルに宿泊です。ホテルのスタッフは親切でしたが、全体的に古い印象があり、5つ星というには少し物足りない感じがしました。
ヒンドゥー教の儀式「プージャ」を見に行く

ヴァラナシに来たからには、「プージャ」を見ないわけにはいきません。「プージャ」は、ヴァラナシで毎日行われるヒンズー教の宗教儀式で、ガンジス河沿いのダシャシュワメード・ガートの中で行われます。私が行った冬の時期は、儀式は18時から1時間程度行われました。「プージャ」は、多くの巡礼者や観光客が集まる人気の行事となっています。
ホテルからダシャシュワメード・ガートまではリクシャーで向かいます。およそ15分くらいの乗車でしたが、途中でGodowalia Chaurahaという交差点で降ろされてしまいます。どうやらこれより先はリクシャーが入れないようで、歩いていくようにと言われました。

ダシャシュワメード・ガートに到着すると、すでに大勢の人がガンジス河の岸壁にそって座って儀式を待っていました。それ以外にも、ガンジス河の船から見ている人や近くのビルの屋上から見ている人(料金を払うと見られるようです)など様々です。18時30分になると、いよいよ儀式がスタートしました。

当然儀式はすべてヒンディー語なので内容はよく分かりませんでしたが、インドの各地方から聖地巡礼として人々が集まっており、全員で手を挙げる場面などがあり、一体感や熱狂感を感じました。地方から来た人も多いようで、外国人が珍しいのか、近くの人から話しかけられたり、写真を撮ってほしいと頼まれました。

儀式は1時間程度で終わり、終了後はガンジス河のガートを練り歩きました。写真は撮りませんでしたが、「マニカルニカー・ガート」という人間の火葬場があり、死者が焼かれているのを本当に間近で目の当たりにしました。インドに来たら人生観が変わるとよく言われますが、確かに考えさせられるものがありました。そこで火葬されるのは大人のみで、子供は火葬されず、河に石のおもりを付けてそのまま沈まさせるそうです。その河に沐浴をするというのだから、インドは本当にすごい国です。

ガート巡りを終えた後は、ホテルすぐそばのショッピングモール(かなりローカル感がありましたが)でKFCにて夕食をいただき、ヴァラナシ観光1日目は終了です。
ボートに乗ってガートを眺める

ヴァラナシ2日目は、朝8時ごろから行動を開始しました。ホテルから旧市街まではUberリクシャーを使い、途中から細い路地を歩いてガンジス河沿いのガートまで向かいます。

インドの道端では当然のように牛が闊歩しています。ヒンズー教では牛は神聖な生き物とされているからです。牛のフンもそこら中に落ちているので、足元を見て歩かないと大変なことになります。(実際踏んでしまいました)

朝9時前ですが、ダシャーシュワメード・ガートは大勢の人で賑わっています。沐浴する者、物乞い、物売り、観光客、詐欺師など、様々な人が入り乱れてこのカオス感を形成しています。

ダシャーシュワメード・ガートからボートに乗ってガンジス河沿いをクルーズすることにしました。客引きに聞くと、貸切・共用の船があるとのことでしたが、共用で十分だと思い、価格交渉をしました。最初、1,000ルピーと法外な値段を提示してきましたが、最終的には1人200ルピーで乗船することに。

ガンジス河の対岸は特に何もない河原になっています。雨季(6~9月)は水位が上がり水没するとのことですが、1月のこの日は上陸できるようで大勢の人がいました。

30分程度の乗船でしたが、非常に気持ちが良いクルーズになりました。船にはインド人も大勢乗っていましたが、インド人は50ルピー程度しか取られておらず、私たちは外国人料金で200ルピーとのことでした。
仏教の4大聖地の一つ「サルナート」

ヴァラナシから北に10km、サルナートという街があります。ここは、ブッダが初めて説法をした場所で、仏教の4大聖地の一つとされています。ヴァラナシからはリクシャーで30分ほど、400ルピー程度で来ることができます。観光の目玉は、ダメーク・ストゥー パという巨大な仏塔で、ブッダが最初の5人の弟子に最初の説法を行ったところとされています。今も多くの敬虔な仏教徒がこの周りで拝礼しています。この敷地への入場料(外国人料金)は250ルピー/1名で、ネット上でチケットを買うことができました。

この敷地内は広々として木々が生い茂り、人が少ないので、いっときインドにいることを忘れさせてくれます。サルナートは、遺跡が中心で、見どころが多いわけではありませんが、仏教4大聖地ですし、ヴァラナシに来たら行ってみる価値はあると思いました。


ヴァラナシに戻り、お昼の時間となりました。地球の歩き方に載っていた日本食のお店「メグ・カフェ」に行こうと思っていましたが、お店の近くの人数人に聞くと、閉店したとのこと。コロナの影響でしょうか…。日本食が食べられず残念ですが、ダシャーシュワメード・ガート近くで評判の良い「Dolphin Restaurant」に入りました。オープンテラスの席からは、ガンジス河が一望でき、メニューにはインド料理だけでなく、中華料理もありました。今回は、焼きそば・チャーハンなどを注文しました。絶品というわけではなかったですが、店員さんも親切で満足しました。

この日の夕方の飛行機でニューデリーに戻ることになっていたため、お昼を食べて散歩したら、ヴァラナシとお別れです。前編でお伝えした通り、往路の飛行機が欠航になったことにより、本来2.5日掛けてヴァラナシを満喫する予定のところ、1.5日になってしまいました。ヴァラナシでは、火葬の炎が絶え間なく燃え続けるマニカルニカ・ガートとその近くのガートで沐浴や洗濯をしている人たちを見て、強烈な生と死のコントラストを目の当たりにしました。神聖な雰囲気と生命力溢れる景色を同時に味わえる場所として、ぜひヴァラナシに足を運んでみてください。


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